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フード・ラック!食運のmoobyooのレビュー・感想・評価

フード・ラック!食運(2020年製作の映画)
3.8
第33回東京国際映画祭
特別招待作品
ワールド・プレミア上映にて鑑賞


焼肉を題材にした飯テロ映画にちゃんとなっています。そして何よりW主演のNAOTOさんと土屋太鳳さんの食べっぷりが見事です。相変わらず土屋太鳳さんは気の毒なくらいSNSで叩かれ標的みたいですが、自分が彼女が出た映画の感想を書くとファンの方たちから常に数千単位のいいねとRTをしてもらえるのも事実なので、何れにしても人気者ということなのでメゲる必要は全く無いでしょう。

本作に登場する焼肉店は殆ど実在のお店であり、所謂韓国系ではなく日本で進化した美味しそうな和焼肉をコレデモカと登場させます。メニューも実在のものなので逸品としての説得力もあります。

そして焼肉と同等の位置付けで存在感を放つのが“ぬか漬け”です。なぜキムチでなく“ぬか漬け”なのかは、ストーリーの肝として関わって来るので観てのお楽しみです。どことなく昭和テイストが漂う家族仲間愛も心地良くホンワカさせられます。

監督は、ダチョウ倶楽部の寺門ジモン氏による初メガホンなのですが、意外にも異業種初監督作にありがちな独りよがり的素人感が全くなく、実に手堅くまとまっていて驚きました。初監督作にしてメジャー作撮れて隅々まで豪華なキャストなんて恵まれ過ぎたイベントムービーの括りではありますが、楽しく確実にお腹が空く映画でした。
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