さかな

星の子のさかなのネタバレレビュー・内容・結末

星の子(2020年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

自分が信じているものが人から否定されるのはしんどい。
誰かのことが好きだとか、これが体に良いとか、なんで宗教が絡むだけでこんなにも人から否定されたり疑われたり、普通でいられないのだろう。

南先生、教師としてあの振る舞いはないと思うけど、ああいう反応が世の中では普通なのだろうか。

あなたがここにいるのはあなたの意思とは関係ないのよ、ってひとことがまた難しくて。
保健室の先生の「風邪でしょう」のひとこととか。
親を信じているからこその選択のはずなのに、それが他人からしてみれば選べないように見えて、子が親を選べないみたいなことで。
信じたいけど信じて良いのかわからない、自分は人と少しずれてるみたいなことに気づく瞬間、中学生には酷すぎる気がするけど、それもまた宗教によるものだからそう見えるのだろうか。

中学生って思ってるよりいろいろ考えてて、大人をよく見てて、迷って悩んで、忙しい。大人よりよっぽど判断力があって、相手を思って振る舞える。

最後のシーン、誰か何か言うのかと思ったけど、みんな何か言おうとして決定的な事は何も言わなかった。死のうとしているのだろうか、別れる決意だろうか、辞める決意だろうか。星の力はそんな言葉さえ必要としないのだろうか。
さかな

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