心の救いを求めて宗教にのめり込んでいるが愛情溢れる両親のもとで育ち、思春期になって宗教に対する心の迷いと両親への信頼の狭間で悩む中学生の姿にはとても複雑な気持ちが残りました。主人公の両親が団体が売る水に依存している様子は「鰯の頭も信心から」が思い浮かんでしまいますが、生きるために宗教を心の糧にしていることは批判できないと思うから複雑なのです。
おそらく、宗教がテーマになっていなかったとしても、親と子の関係や、子供は親を否定して捨てられるか否か、ということを考える機会を与えてくれる映画なのでしょう。
主人公は良い友達に恵まれています。それに比べて、顔だけ良くて中身は何もなくて薄っぺらい教師を岡田将生がはまり役で演じていて強烈な印象を残しています。
