完璧なキャスティング！感じ悪すぎる岡田将生（最高！）、『朝が来る』でも感心した蒔田彩珠さん、高良健吾と黒木華の並びはキマりすぎていて思わずふいてしまった。そしてやはり下手すると現実離れして見えてしまう主人公を実在させてみせる芦田プロ！
宗教への解像度が低い自分にとっては途方に暮れてしまうテーマであり、安易に答えが出せないつくりになっていると思う。
成功体験や恩恵を得たものに依って幸せを感じるのは自然なことだし、他人に強要したり迷惑をかけたりしていない限り、それは正しい／正しくないと他人が侵していい問題ではない。
ただ、集団単位で見るとそれが「悪」に加担する可能性は少なくないし、まーちゃんのような二世のことを思うと個々人の責任として放置するのもちがうと思う。
良いせりふも多くて、黒木華がたびたび口にする「あなたがここにいるのは自分の意思とは関係ないのよ」という言葉には、ではそれを決めるのは宇宙なのか、親なのか、はたまた自分なのか？と考えさせられるし、難しい局面での保健の先生の「風邪でしょ」、親友の「あいつ性格悪いね」は正解すぎて感動した。
個人的には「信じる」より「疑う」ほうが簡単な気がするし、同じものを信じ続けるってすごく難しいことのような気がするので、やっぱり宗教ってわからないな…と思いました。
