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星の子のKAMUのレビュー・感想・評価

星の子(2020年製作の映画)
1.9
原作者・今村夏子さんのファンで、本書を読んだついでに本作も鑑賞。
スコアの通りです。ぜひ原作を読んでみてください。

芦田愛菜をほぼ通らずにきたせいで彼女に対して愛着もなく、型にはまった演技しかできない子だなあという印象。一見普通に思われる主人公なのに、知れば知るほど薄ら寒い狂気を内包しているわけで、また共感性羞恥を刺激するような痛々しさもあるわけで、その人物像こそがキモだと思うのですが……。そういった一面が演じられているわけでもなく、最初から最後までみんなの知ってる芦田愛菜ちゃんといった感じだった。

もともとあまり好きではないから、余計に嫌な見方をしてしまったのもある。けれど作品を見て、演技を見て、好きじゃない役者だけどうまい。これを貶すわけにはいかない。といった瞬間を山ほど経験している。いつか彼女にもそう感じる日が来てほしい。
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