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ホテルローヤルのKAMUのレビュー・感想・評価

ホテルローヤル(2020年製作の映画)
2.5
原作小説を読んだので鑑賞。
冒頭、小説の「シャッターチャンス」にあたるふたり(ヌード写真の)に限り、原作以上に色やキャラクタをしっかりと感じさせられ期待が高まったが、そこがピークとなってしまった。
比較的シリアス傾向の強い原作を、映画では昭和レトロとポップなノリに改変している。が、いかんせん中途半端な感じ。あえて振り切らなかったのだろうけれど、思い切りやってしまったほうがかえって哀愁や悲壮感が浮き上がってきたのでは?
「バブルバス」など単体で読んでも素晴らしいクオリティの短編小説だったため、仕方ないとはいえ消費されてしまったようで勿体なかった。
波瑠が雅代という役といまいち結びつかないままだった。細かいことだが、後半のシュミーズといいたくなるような、あの肌着姿はちょっと冗談っぽすぎて思わず笑ってしまった。
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