ゲタ

星の子のゲタのレビュー・感想・評価

星の子(2020年製作の映画)
1.0
『最悪にも程がある』

宇宙水とそれにまつわる
主人公と家族の物語なのだが…

結構好きな監督の作品だったから観に来た

だがこれはどうしたことだろう

数々のエピソードが物語の一体どこに
向かおうとしてるのかが断片的過ぎて
訳がわからない

もちろん個々のシーンの意味は分かる
だがあまりに説明がなさ過ぎではないか

開始から1時間もかけて時系列が
ころころと入れ替わる主人公の暮らしや
家族と姉との関係

意味ありげで怪しい登場人物たち

不可思議な宗教めいた話

そのどれもが一番描きたい結論に
全く辿り着かず回収すらされない

「人生なんてそんなもんさ」と
言いたいのかもしれないが

むしろそんな人生だからこそ
映画によって一筋の光を
映画館まで足を運ぶ人は
望んでるのではないのか

申し訳ないが小生そこまで
あたまが良くないので全くもって
この映画が理解できない

評価されるべきは芦田愛菜の
成長著しい演技だけか

だがそれでもこの映画の酷さを
覆すことはできやしない

これほどに失望した映画鑑賞は
極めて久しぶりに感じる

これなら単館上映ながら低予算で
頑張っている数々の若手監督や作品にこそ
もっと光を当ててやるべきではないのか

観終わった直後の感情の昂りのまま
書き連ねている

後で印象が変わるのかもしれないが
今はそんな気持ちで映画館を出た

最悪にも程ってものがある
やはり監督は脚本を書いちゃいけない
生き物なのである

[16:25]シアター3

P. S.
もし「観ようかな」という友人がいたら
同じ時間と金があるなら
迷わずこれ観ないで鬼滅かTENET観ろと
言ってしまうだろうる

無論物好きの肝試し的なつもりで
そう割り切って観るなら止めはしないが
ゲタ

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