サミー

ジョゼと虎と魚たちのサミーのレビュー・感想・評価

ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)
2.7
「感想」
私はこの話が好きな方です。

実写版の方が出来は良いと思うのですが、本作の方が個人的には好きです。
実写版に比べるとリアルな面でやはりどうしても遅れをとるといいますか甘さが出て足りない部分が見られるのですが、ハッピーエンドで終わるための道筋をそれまでに作っていくことを含めてそんなに悪いことだとは感じません。

確かに現実的にいうと、本編のラストからの道のりは果てしなく厳しいでしょう。
だから何だというのでしょうか?
人生はほぼすべてに大小の厳しさがあるものでしょ?
あとは手につかんだものの幸福さと幸運さを噛み締めて進むかどうかです。


個人的に、最近ではバットエンドで終わる話やリアルすぎて痛々しい話がちょっとこたえるようになってきました。

加えて、実写版のほうは、妻夫木聡さん演じる主人公にずっと言いたいことがあったんですよね。
逃げるなよ!
愛を求められて逃げるのは愛される人だから。愛されることがどれだけ幸福かをわかっていないから。砂を噛む思いを味わっていないから。だったら初めから踏み込むなよ。
個人的なくだらない持論ですけど。
サミー

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