原作で小説が出ているようですが、それも全く知らない状態での鑑賞。
なので最初は話や単語を理解するのに時間がかかりましたが、内容的にはとても奥が深いお話だったと思います。
かつて争っていたふたつの大国と、片方の国でしか流行らない謎の病。
その病に罹ったはずが助かった奴隷の青年と、幼い少女が運命に巻き込まれ..
というようなお話です。
国と病、元敵国同士の人達、その中で共に生きていた人達、色々なものが複雑に絡み合い、やがてその運命が青年の背に重くのしかかります。
それまでの青年と少女や周りの人達との触れ合いに心が温かくなったり、運命に飲み込まれそうになる場面では心に迫ったりと、見応えのある作品でした。
そして見終えると、国同士の諍いや人との繋がり、そして青年が出した答えに色々と考えさせられるものがありました。
原作では4巻の小説をひとつの映画に詰め込んでいるようなので、やはり情報が足りないようには思えましたが、それでもなかなか楽しめた作品だと思います。
私は本も読むので、原作を読むのもまた楽しみにしようと思います。