紫亭京太郎

ひとくずの紫亭京太郎のレビュー・感想・評価

ひとくず(2019年製作の映画)
4.3
粗削りな風合いの物語はクズな人間続出でドン底を這いずり回るような空気感のなか女の子の表情が“生き返っていく”ことに救われていく上でのラストがキツい。そこからの“更なるラスト”で涙腺決壊の観客がそこかしこに出現して嗚咽の合唱を聞きながらのエンディング。
マイナス×マイナスがプラスになるのは数学上の問題だけではないのかもしれない。かけ算の相手がプラスでは本当の意味でのプラスになることはないのかも…
虐待の連鎖を断ち切れるのは虐待から立ち上がることができた時なんだろうか。
紫亭京太郎

紫亭京太郎