KaZui

プロミシング・ヤング・ウーマンのKaZuiのレビュー・感想・評価

3.8
💬将来有望だったが、ある事件を機に医大を中退したキャシーは、酔った女を連れ出して性のはけ口にする男共に夜な夜な制裁を加えていた。そんなある日、かつての同級生・ライアンと再会する。ポスターから感じたポップでエンタメ全開の作品とは少し違った。鮮やかな復讐劇かと思いきや、中々にハードな内容であり、社会にメッセージを突きつけるような映画だった。性暴力を描くにあたって、“悪い男”だけでなく、“加担する女性”、“見て見ぬふりをする女性”も含めて描き出し、ひいては、性被害の問題が軽視されている社会全体への警鐘となっている。性加害者に留まらず、例えば過去にいじめをしていたが、ガキの頃の話だと切り捨てて、自分は良い人間だという顔をしてのうのうと生きているような人間にも通ずる部分があった。とにかく脚本が見事。キャシーの物語としては辛いが、映画としては素晴らしい。ラストシーンでは口角が上がった。

初鑑賞:2021年7月24日
鑑賞方法:映画館(札幌シネマフロンティア)
2021年179本目。
7月21本目。

🗣なるほどね。面白かったです。カラフル髪が可愛い。実写クルエラもそうだけど、復讐を決意して髪変えるの最高です。
KaZui

KaZui