「罪の意識を覚える人は、みな手を挙げて」
この言葉が映画が終わって頭によぎった。これはコートニーラブの言葉なんだけど本で読んだこと以外は覚えてない。だけど二十歳そこらで読んで当時から引っかかってた。
俺もなんだろうな、身に覚えがあるというか暴行とか事件性のある事ではないんだけど、大きく括って面白おかしい雰囲気に流され相手が嫌がっている事を一緒になって笑ってた、みたいな事は心当たりあるんでギョッとしたんですよ。正直これは傍観者が俺だった可能性は全然あるんじゃないかって。
しかも当時は罪の意識など全く無い。でもアイツ良い奴なんだよって言ったことある気するし、若気の至りで済ましてた自分がいた。いや、今もお前当時を振り返った時にまだ若気の至りで済ましてやしてないかい？という豪速球をズドーンと喰らって、あああそれは否定できません！と何かゴッソリ持っていかれた。
この映画に関して俺はこの男どもはクソだとか言う資格すらない気がする。ブリトニーがとか『狩人の夜』がとか言いたいけどその前にもう少し真剣に考えなきゃいけないな。
