このレビューはネタバレを含みます
ここ最近は日本でも性加害の話題を目にする事が多くて、考えさせられる事が多かったから、そんな時にこれを観て、どこの国も一緒なんだなとがっかりした気持ちと、改めて小さな声一つにでも常に被害者に寄り添えるような世の中になって欲しいと強く願った。
事実確認をしっかり、だとかそんな事以前に、火のないところに煙は立たぬな訳だし、何故被害者の声よりも、加害者の尊厳がそこまで重視されるのか。
傍観者も全て同罪。この映画でいう、自分の保身の事しか考えていないあの女友達の胸糞悪さも、後に残る。
加害者にとっては、なんてことのない記憶かもしれないが、被害者にとっては人生が終わるほどの絶望だって事を、ラストのキャシーが命をかけて伝えてくれた。
(灰の中に見えるニーナのネックレスと、カフェの同僚へのキャシーのネックレスに涙でた🥲)
扱う事態の重さとは裏腹に、ポップで明るい映像でキャリー・マリガンの軽快な演技も合間って観やすかった。