ShinichiAndo

選ばなかったみちのShinichiAndoのレビュー・感想・評価

選ばなかったみち(2020年製作の映画)
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認知症を患うハビエル・バルデムの“長すぎる一日”を、ニューヨーク、メキシコ、ギリシャをシームレスに行き来しながら、現実と幻想を越えて描き出す。次々と記憶が失われていき、人生の最期に残されるものは“後悔”であり、最期に必要なものはそれに対する“許し”なのかもしれない。

現実と幻想をたゆたいながら生きる父ハビエル・バルデムを介護するのではなく、必死に支えながら理解しようとするエル・ファニングが切なくもあり神々しいほど頼もしかった。そして、父にとっての“許し”が、娘にとって“救い”になる瞬間がとても美しい。
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