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17歳の瞳に映る世界のbluetokyoのレビュー・感想・評価

17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)
3.5
原題はnever rarely sometimes alwaysである。「ない、まれに、時々、いつも」で、たしか、中絶する前に医師が主人公に質問した言葉だったような。たぶん、望まぬ妊娠というのが、女性に降り掛かる災厄という意味ではないかと思う。疑似ドキュメントというのか、とくに、ストーリーはなくて、望まぬ妊娠をした17歳の少女がニューヨークまで行って、中絶して、帰ってくるだけである。それだけの描写だが、そうなってしまった彼女には、中絶以外、まったく、選択肢がないということを十分に納得させられてしまった。中絶は殺人だという人がいる。でも、そんな罪を17歳の少女に押し付けてしまっていいのだろうか。もし、殺人というのなら、まず、妊娠させてしまったやつであり、それを黙認する社会こそが、殺人者なのである。点は高くはないが、興味のある方は、見て損はない。
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