多くを語らない、リアルなロードムービー。辛い。望まぬ妊娠をしてしまったことも、周りに明かせないことも、不安で辛い。そして理解の少ない大人も、性的な視線を向けてくる男たちも許せないし悲しい。
原題のシーンがとても秀逸。Never, Rarely, Sometimes, Alwaysの4択。深く語られないが故に暗闇が無限に広がっている感じがした。従姉と指を絡ませるあのシーンも良かった。あそこだけ取っても、シスターフッドものとして傑作の部類に入るように思える。
一点、作中の男たちがゲス過ぎて、なんか男を突き放したような作りに感じてしまったのが少し残念やったけど、それが邦題の"17歳の瞳に映る世界"を表現してのことなら、とても巧みやけど、その世界残酷すぎるなあ、、、。
