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ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりからのmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

3.5
愛する妻が自分のことを知らない"もう1つの世界"(パラレル・ワールド)にタイムスリップした男性が、"再び"本当の愛を獲得しようとする姿を描いたファンタジックなラブストーリー。
監督はユーゴ・ジェラン。
原題:(英)Love at Second Sight、(仏) Mon Inconnue「私の見知らぬ人」 (2019)

高校時代に出会い、一目ぼれして結婚したラファエル(フランソワ・シビル)とオリヴィア(ジョセフィーヌ・ジャピ)。
結婚して10年後、ラファエルは人気SF作家で多忙になり、小さなピアノ教室を営むオリヴィアとの夫婦生活はすれ違いばかり。
破局的ともいうべき大ゲンカをした翌朝、ラファエルが目を覚ますと、そこは夫婦の立場が逆転した“もう1つの世界”で、ラファエルはしがない中学教師、オリヴィアはアイドル的な人気ピアニストで、しかもラファエルのことを知らなかった。
戸惑いながらも、ラファエルは親友フェリックス(ベンジャミン・ラベルン)の協力のもと、元の世界に戻るために、"もう1つの世界"でもオリビアの愛を得ようとするが、彼女にはマークというパートナーがいた…。

クライマックスはコンサートホールでのオリビアのピアノ演奏(曲はリスト)。
ラファエルはあるものを持っていくが…。

「僕の最高の思い出は君を愛したこと」

主役2人の魅力(品、ユーモア、親近感、演技力)と相性の良さ、そしてシナリオが、この作品をきれいなラブストーリーにしている。
オリビアの祖母ガブリエル役のエディット・スコブが、認知症を患いながらも品のある重要なキューピッド役(「めぐり逢い」におけるケイリー・グラントの祖母、キャスリーン・ネスビットを連想)で、残念ながらこれが遺作になってしまいました。
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