母国バングラデシュを追われ、家族を残してパリにやってきた父親と息子。そんな中、チェスの才能を持つ息子はチェスクラブに入会する。実話に基づくヒューマンドラマ作。移民としてフランスで暮らしながらも、チェスの才能をどんどん開花させていく様は力強い。クラブのコーチや友達に感化させられていく様は、子どもながらの吸収力を感じさせます。日々のチェスに励みながらも、移民としての問題を抱えている様は情勢の問題、そして根深さがあり、丁寧な作り込みになってます。移民・人権問題を、チェスに人生を捧げた少年目線で、時には父親目線で描かれて、ドラマも印象的。テンポも良い。登場人物それぞれが個性が光り、良い雰囲気を出してます。
