せきね

罪と女王のせきねのレビュー・感想・評価

罪と女王(2019年製作の映画)
3.0
戯れ合う、青き衝動と白き鼓動。

失うモノのない青年と、失うモノしかない成熟した女性の、価値観の違いを分かりやすく描いています。

若い人間は人生が狭い分、一つのことに強く焦点を当てます。
逆に熟した人間は人生が広い。
なので同じことに焦点を当てたとしても、没頭の強さがありません。

そういったメッセージは伝わってくるのですが、ほぼあるあるに近いストーリー展開なので、それだけの作品ですね。

勇気を持って予定調和を壊すか、心を揺さぶる何かを見せつけるか、もっと両極端に賛否が分かれるような刺激を入れてもよかったと思います。

フルスイングの表現が欲しかったです。
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