マルケス

バトル・オブ・ワルシャワ 名もなき英雄のマルケスのレビュー・感想・評価

3.0
WW II末期、ワルシャワ蜂起へ至る動きを一人の密使を通して描く。
映画としては粗も目立つが、ソ連の卑怯さ、連合国のドライさ、なにより小国の気概と悲哀に胸を打たれる。

上官の指令に逆らって意見を述べるノヴァク中尉の言葉。
「(連合国の支援なしに)戦っても先は見えない。しかし諦めれば、史上初めてこの国の精神が破壊される。
我々は諦めたことを引きずった果てに、徹底的にソビエト化される。戦うべきだ。未来の世代のために。」

侵略者がすぐそこまで迫っている時、国を守りたい人々の思いはこの言葉に尽きると思う。
ノヴァク中尉の言う“この国”はポーランドだが、バルト三国、フィンランド、ウクライナ、幾つもの国が当てはまる。
マルケス

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