シェパード大槻

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実のシェパード大槻のレビュー・感想・評価

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作家って丹念なブラッシュアップにより美しい言葉を書くのだと思っていたけどあんな風に口からスラスラと出るんですかい。動く三島由紀夫って美しいー。ユーモア言葉フィジカルや精神これらはいつでも行動しぶつかってきた人生が迫力を生んでいるんですね?
赤ちゃん連れて討論して三島のタバコ吸って三島に火つけてあげる芥正彦のオンステージ感、鮮やかさ。身体性って程まで意図はないかもしれないけど劇、的なものを感じた。彼の言葉は詩的でちょっと難しかった。違う言語で討論してたのかも。アーチストだかんね。
三島由紀夫と全共闘はお互い嬉しいのかもしれない。話が通じて熱情のある者同士で火花を散らせることは。暴力とか逮捕が隣り合わせの緊張感は想像つかないけど、そういうステージでの激論と笑いの鮮烈さ、ある。
(戦時中に感じていた)国運と個人の運命がリンクするある種の陶酔感をもう一度味わいたいという感覚はあの世代固有にある、このことは初めて聞いた。
言葉ちょい難しかった。