たーぼーん

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実のたーぼーんのレビュー・感想・評価

-
面白かったなぁ。
最近森谷監督「動乱」と五社監督「226」を観て正直ゲンナリしてしまって、それらと三島由紀夫がいくらかリンクする要素があるのか少し気になっていたけどどうなんだろう。
当時は今とは真反対な左翼に肩入れする人々が多い時代だったのだろうけど、それにも関わらずこの場の三島由紀夫の様にある意味優しく語り掛けられた経験って、その頃の全共闘学生達にとってあまり無い事だったんじゃないかなとふと思った。
そう考えると、あの場も一種の解放区だったのかも知れない。
「赤頭巾ちゃん気をつけて」で、若者の気持ちを細やかに掬い取ろうとした森谷監督は、今回の三島と似た態度だったんちゃうかなとちょっと思った。
学生達の態度もちゃんと相手の話聞いて立派だったと思う。それと芥正彦の子供はしっかりした視線でもって三島の話を聞いていたよ。(笑)