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名探偵ティミーのJIZEのレビュー・感想・評価

名探偵ティミー(2020年製作の映画)
3.3
オレゴン州のポートランドを舞台に村一番の探偵を自称する11歳の少年が相棒のホッキョクグマと町の治安を守るため奮闘する姿が描かれる。観る前に想像していた方向性とはかなり異なった。何事にも疑い深い11歳の少年ティミーのダークな視点で最初から最後まで配され、クリエイティブな雰囲気が全編に張られている。語り口自体も妄想など空想ベースではなく、すべてティミーの思考が具現化して現実ベースで描かれている点が美しくも可笑しい。考えるよりも先に行動に移す。古株のディズニー映画という観点でもかなり異質な作風に思う。本編内のホッキョクグマの登場回数も多過ぎず少な過ぎずで絶妙。というよう全体的に少年少女の身内のごっこ映画感は否めないが、人間の想像力を美化させ万人受けする方向性へ引っ張ったのは本作の手腕に思える。
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