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耳をすませばのnahoのレビュー・感想・評価

耳をすませば(2020年製作の映画)
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書き直し。

なかなかに素敵な作品。
『耳をすませば』は、「あれを知っている人が今大人になり、懐かしむ」とか、ジブリアニメに流れる多幸感やピュアピュアを感じに行く、学生さんが「映画観に行こうよ」と予定を合わせてポップコーン片手に観るとか、家族で「一緒に観に行こうか」を体験する映画ですよね。昨今、映画には‘圧倒的映画力’が求められるのかと思いますが、今作のターゲットはそこだし、批評家に向けて作られた作品ではないと察するので、またこれも良しだと。採点するような映画ではないと思うので、スコアは無しで。
天沢聖司の破壊力にキュンキュンでございます。ありがとうございました。少女漫画の実写化としては、もうこれだけで正解だなと思いました。
ジブリアニメリスペクトのエンドロールも良かった。
あの高台、良く探してきましたよね!
ジブリの実写化ではないので、カントリロードはなしだと思うぜ。チェロを弾く天沢聖司と「翼をください」の勝利です。
星見出版から『耳をすませば』出版されたのですね。パンフ、シャレてる。

惜しむらくは、コロナ禍に直撃したこと、ですよね…。
それが、いっきにドラマサイズに近づいてしまった敗因かと。いいカットはあるけども、どうしても垣間見れるソーシャルディスタンス感がミニマル感に繋がること、折角のシネマスコープサイズなのにイタリアの地での圧倒的絵力が全力で活かせなかったこと…。これらが上乗せされていたら……とつい考えてしまいます。
あと、「暑いなぁ」って、台詞で言わせなくても、蝉の音すれば分かるけどな…。(このあたりの親切設計が、気になる人は気になるか…)

で、これだけ言わせて!!
朝方の地球屋でバロンを撫でるシーン、すっごく良かった!! 「聖司くん!!」って、興奮した! で、バロンの対になる人形を…いや多くは望みません、全身映らなくていい、そのモチーフ的でもいい、なんなら花でもいい(やけくそ)、隣に置いてくれたら……!!
あれ、長くなった。以上。
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