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モールスのakayukiのレビュー・感想・評価

モールス(2010年製作の映画)
3.2
「ぼくのエリ 200歳の少女」ハリウッドリメイク版。
舞台をニューメキシコに、登場人物の名もアメリカらしく変更。
少女エリはアビーになっています。
「ぼくのエリ」のDVDパッケージには少女が何者か書かれた上で純愛ものとして紹介されていましたが、こちらは明かさずにミステリー要素を押し出しています。

「ぼくのエリ」が大好きなので、どうしても厳しめに見比べてしまいました。
設定変更はあるものの展開はほぼ一緒、印象的なシーンは画角までも同じで驚き。
かなりオリジナルをリスペクトして撮ったとしか思えない。
(オリジナルと同じ監督に依頼して断られた背景もあるようで、より近付けたかったのが窺えます)

ホラー部分はハリウッドらしい演出を取り入れるかと期待しましたが、特殊メイクは使ったものの大人しめな仕上がり。
オリジナリティが無さすぎてリメイクする必要性を感じられなかったのが残念。
曖昧さを取り除き綺麗にはまとまっています。
でも少女の特徴に関する部分はカットしないでほしかったな。

クロエ・グレース・モレッツのアビーも良かったんですが、綺麗で余裕がありすぎた印象。
オリジナル版のエリ役の異国感ある容姿、孤独と怯えの表情の方が心を掴まれました。
クロエファンにはオススメしますが、私は先に「ぼくのエリ」を見てくれと強く推したい。
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