あさ

マルジェラが語る“マルタン・マルジェラ”のあさのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

真っ白なポスターに惹かれて、マルジェラのことを全く知らずに行ってしまった。文化に興味を持つきっかけがファッションでもあったので、未知なる創作者を知りたいと思った部分もある。しかし、これだけ偉大なデザイナーの存在すら無知であったからして。

「説明が苦手、感じ取ってほしい」という言葉があった通り。今まで見てきたファッションドキュメンタリーって、こういう社会背景があって、何を訴えたくて彼 彼女がこれを作ったという背景がわかりやすかったかもしれない。だから初心者の自分でも、「理解」できた気がして。(あとはインタビュー記事や過去コレクションの文献を得る機会と、それを読む体力があった)それらとはまた異なり、マルジェラの作るものは理解より感じる、感じて解釈するもののように思えたり。それこそインタビューを受けず、作品を作品として記憶してほしいという軸がある彼のことを、デザイン自体よりも彼自身のことを知ろうとして劇場に足を運んでしまったので懺悔。

バービー人形や、資本やエルメスとのエピソード、ディレクターよりデザイナー、色んな話からこの人がどれだけ作ることを愛しているのか、「伝わった」というとあまりにも軽く感じてしまうんだけど。
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