ポスターのイメージから【大草原の小さな家】か【北の国から】みたいな家族愛をテーマにしたハートウォーミングな優しい映画かな?と思ってたらとんでもなかった。
アメリカで夢を現実にする事の厳しさツラさ、移住してきた新しい土地で家族が結束していく事の難しさ、理想を求める男の理屈と現実を見る女の理屈を炙り出した夫婦間の亀裂、韓国で生まれてアメリカに移民してきた祖母や父母の世代とアメリカ育ちの子供たちとの感覚の違いetc、様々な問題を声高に叫ぶこと無くあくまでリアルに辛辣に、時に情感あふれる描写で描ききった佳作。
韓国人とは文化は違えどおばあちゃんが持ってくる食べ物ってキツかったな、とか色々重ねて思い出しながら観ていた。
ミナリとはハングル語でセリとゆう意味だそうで、どこにでも力強く生えるとゆう意味合いで劇中では使われているので、日本語ならいささかクサイが雑草魂とでも云ったところか。
こんな良い映画観せられちゃうとなァ、日本映画よ、もっと焦れよ(笑)