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ミナリのmeiのレビュー・感想・評価

ミナリ(2020年製作の映画)
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所々、前の会話が繋がった瞬間とか、それぞれの人物の変化とか、ちょっとしたシーンに思いを馳せることはあったんだけど、それをうまく自分の中の感情に繋がるところまで持ってこれなかった。私の感性がまだまだだと痛感した😔
パラサイトと同じような、どこかシニカルでクスクス笑っちゃう会話がちらほら
思ったことをいくつか
子供2人のアイデンティティの複雑さが終始目立ってみえた。教会でのアメリカの子供の何気ない一言は、よくある''無意識な差別''をわかりやすく風刺してたのかな。結局仲良くなったしいじめるつもりはなかったけど''なんでそんなに顔が平たいの?''、って言っちゃう。
韓国人だけど、アメリカで育った2人は英語の方をよく話して、韓国のにおいにも慣れない、韓国のこともあまり詳しくない、見た目さえ違えばアメリカ人と同じ。だけどやっぱり韓国人でもあるし、それは絶対無くなるものではない。そんな中で2人に少し、韓国のアイデンティティに気づかせるような存在になったのがあのおばあちゃんかな?ハーフの人や〇〇系なんとか人とかの人が経験しいつか乗り越えるであろう複雑な立場がすごく伝わってきた気がする。自分が何人かっていつのは他人が決めるものでもないし、一つしか持っちゃいけないわけでもないよね。
あとはアメリカ人のあの''根拠のない自信''、祈りだとか、絶対大丈夫だとか、あれほんとに最近なぞだったからタイムリーだったんだけど、まじで根拠なくてあのパパみたいにムカつくほどなんだけど、それにすがりたくなったり救われることも実はあったりするのかもって思った。そういうアメリカ人の根拠のなさが逆に、良い意味で今のアメリカをつくったのかなとか。
まあ祈りのシーンちらほらあったけどなんか私の中で全体的にはまだ繋がってない😔
おばあちゃん優しかったな
ラストにかけてなんとも言えないあたたかさ。俳優さんたちの表情がいちいちとっても良かった。
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