kazマックスグローバーレッド

ミナリのkazマックスグローバーレッドのレビュー・感想・評価

ミナリ(2020年製作の映画)
3.6
1983年、米国のド田舎アーカンソー州に移住した韓国人一家の新生活とその祖母の喜怒哀楽奮闘記。
雑草みたいに何処でも育つセリ(ミナリ)は誰でも食べられるし、お金持ちも貧しい人も食べて元気になれる。幾多の困難を受けながらもそれを乗り越えようとする一家の姿が雑草魂ミナリそのもの。

主人公の名がジェイコブ(ヤコブ)で息子がデイヴィッド(ダビデ)、隣人の白人はポール(パウロ)、しかもポールは十字架を背負い道路脇を歩いたかと思えばエクソシスチックな除霊までして、ほぼ韓国人キャストなのにキリスト教色が色濃く出ている。教会の寄付金パクるお祖母ちゃんには笑った、自由すぎるやろ。片足立て座りで暴言吐きながら花札して、寝小便孫に「ペニス・ブロークン」イジりしたら逆襲されるわで憎めないお祖母ちゃんだこと。


家を購入して新しい土地での新生活。私事ではありますがこのたび家を買いまして、購入手続きやらリフォーム工事に引越と大忙しでこれまでの1日1本映画鑑賞ルーティンもこの3ヶ月間はストップ状態。そして昨日からようやく新居で寝泊まりをして、新生活で最初に見る映画をチョイスしたのがこの『ミナリ』

あるひとつの映画を見る時はその時の自分の心境や生活環境も含めて何十年か後になっても、この映画を見た時はあんなことあったなぁと「いい思ひで映画」としても残るので、生活環境が変わった時に同じ環境の作品『ミナリ』を見るにはいいタイミングでした。