A8

ミナリのA8のレビュー・感想・評価

ミナリ(2020年製作の映画)
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韓国の4人家族がアメリカという土地で夢を掴む、、という作品であると思うが印象としては確かに父はこの土地で成功した姿を子供に見せたいという意識が強かった。だが母はそういった意識よりは幸せに安定して暮らしたいという感じ、その違いが家族で異国の地で生きるという難しさ、孤独感、焦りや不安そういった部分がリアルに映し出されていた。
ゆったりとゆっくりと緩やかな展開が続いていくがこの家族におばあちゃんが入ったのが作品をもう一段階勢いづかせた印象。
異国の地にやってきたおばあちゃん、おばあちゃんらしくないと子供たちからは嫌な顔をされるがそれでも人としての優しさ温もりはこの家族を包み最後の事件に関しても結果としてはおばあちゃんがきっかけとなっていた。
異国の地で懸命にハングリーな精神で日々闘うというより、家族との日常を主に異国の地でどう生きていくかゆったりとした時間が流れながらも不安が募っていく印象でこれは多くの移民がいるアメリカでうけたのは言うまでもなく共感されるようなリアルであり、影響を持った作品であることは間違いない。
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