タイトルを見てホラー映画だと勘違いして録画、前知識ゼロ状態で見る。
オムニバスなんだとしばらくして気づく。(遅)
バンくんとマサキくんパートから次第に物語に取り込まれていく。
マサキくんが女性者のパンツを買おうとするシーンが二度出てくることで
やっと、この映画の構成がわかり始めてくる。
そこから猛烈に面白くなっていく。
時間軸をいじくった構成にしたのは、3人の監督のうち、どなたのご意見なのだろう? 時系列どおりに流す映画ならここまで引っかからない映画だった。
見たがわに、考えさせる。
これも映画の面白さだ。
だからこの映画は面白い。
死にたいと無限に言い続けるバンくんが、会ったこともないマサキくんのお姉さんに恋をして。
廊下で幸せそうにステップを踏むシーンがバンくんが異常すぎるんだが、カッコいい。
マサキくんは嘘がバレたくないのと、唯一できた友人を失いたくない一心でクレーンゲームでパンツを取ろうとするあのシーン。
マサキくんの方に感情移入してクレーンゲームを応援してしまう。やっとできた友人を無くすツラさに共感したんだろう。
あの小さな田舎町で友人もなく過ごすのはツラいだろうし、ふたりが仲良くなっていく過程を見たからずっと続いてほしい。
いろんな思いでマサキくんを応援していく。
それと反対に。
ゴリ押しでバンくんはマサキくんの初恋のひとをゲットしていくのは、応援しづらくなっていく。
一緒にカーテンにくるまって話していた二人が徹底的に道を分けた。
動いて、動いて幸せをゲットしたバンくんは廊下でステップを踏んでいた頃の素敵な彼とは別人に見えた。
成功していく人への嫉妬だったのかもしれない。
鈴木福くんの話と、ピエール瀧さんからのメモと。空手道場の話がよく分からんかったなぁ。
あれは何?
(気になる点)
・フライヤー、ごちゃごちゃした雑多なあれでいいの?
もっとスッキリした映画だったよ?
・時期的に、問題起こしたあとのピエール瀧さんの起用だったのね。