いかすみ

MINAMATAーミナマターのいかすみのネタバレレビュー・内容・結末

MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます


言葉としてしか学んでいなかった熊本の水俣病。
「公害」を言葉の表面でしか受け取れていなかったけど、その地に暮らす人にとっては本当に苦しみでしかなかったんだなと。
自分じゃなくて、子どもとか、自分の家族が苦しんでる姿を見るのは本当に辛い。

この映画を見ようと思ったのも
なんとなく水俣病の写真を覚えていたのが
きっかけだったんだけど、
文字だけじゃなくて、写真が伝える
メッセージってすごく強いんだなと思った。

今回のお風呂に入る母子の写真。
病気の悲惨さ、家族の苦しみ、
痛みもそうなんだけど、
それでも生きていくこととか、愛とか、
美しさとか、なんかそんな印象を抱いた。
表現が正しいかわからないけど、
綺麗だなと思った。
そんな後世に残り続ける写真を残してくれたカメラマンが海外の人だったとは。
そしてこの水俣での写真活動が最後の活動になったとは。
教科書だけではわからないことを知れて、
この映画を見てよかった。
いかすみ

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