本日エミー賞でSHOGUNがなんと18冠に輝きましたが、それを聞いて思い出したのがSHOGUNと同じく真田広之さんと浅野忠信さんが出演していたMINAMATAーミナマターです。
特に真田さんは殆ど主役級で、本作でも素晴らしい演技を披露しています。劇場で観た際は、終盤輪転機が回り出すあたりから坂本龍一さんの曲が流れ始め、その後エンドロールに至るまで、真田さんの鬼気迫る演技と教授の名曲が融合して、鳥肌が立つほど感動したのを覚えています。
ただ、チッソと住民の長い長い闘争をわずか2時間にまとめたため、この戦いをよく知っている人からすると、沢山省略された部分が目に付いて不満が残るようなのですが、そこはこの映画をきっかけに興味を持たれた方々が、書籍などから情報を取り入れて補完すればいいのではないかと思いました。
公開当時のジョニー・デップのインタビューを読むと、ずっと前から密かに水俣について関心を持ち続けていたようで驚きます。また真田さんについては、オフの日でも現場に来て小道具に必要な日本語の文字を書いたり、若手の役者やエキストラを助けたり等、真田さんが裏方としても尽力してくれた事を激賞していますね。
真田さんに次から次へと大作の出演オファーが来るのは、普段からのこうした姿勢がハリウッドで高く評価されての事なのでしょう。