「死霊館」ユニバースも本作で7本目。ウォーレン夫妻が主役の作品となると、「死霊館」「死霊館 エンフィールド事件」に続いて3本目ということになります。
全作品観なきゃいけないの？ということはなく、本作だけでも特に問題なく観られますが、他作品も観ていた方が、シリーズお馴染みの登場人物などすんなり理解できるのでよりベターかと。
ウォーレン夫妻モノ（？）の過去2作品とは違って、本作は悪魔に取り憑かれたために人を殺したと主張する青年のために、ウォーレン夫妻が奔走するという探偵スリラーの要素が強い。
少年に憑依した悪魔を祓う激しいオープニングシーンで、早々に観てるこちらの目を惹きつけ、悪魔が青年に移ってからの事件、捜査、首謀者捜しという流れはよかったですね。
ただクライマックスの展開、演出は、少々間延びした感じで盛り上がりに欠けた印象。
私的好みとしては、あそこはもっとスパッといってもらいたかったですかね。ウォーレン夫妻のラブラブっぷりは分かったから（笑）。
怖がらせるという点においても、そこまでではないので、そこを期待して観る人には向かないかも。
にしても、アメリカの裁判で悪魔憑依が弁護に使われた事件があったということ自体が驚き。
「裁判で聖書に誓いを立てるなら、悪魔の存在も認めるべき」みたいなニュアンスのセリフがありましたけど、宗教観皆無の私には理解に苦しむ。
とりあえずシリーズを通して観ている人は、これまでと違うパターンに新鮮味を感じるとは思います。
