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真西へのtyapiokaのレビュー・感想・評価

真西へ(2019年製作の映画)
4.0
子どもがきちんと可愛らしくてよかった。大人のイメージする無邪気な子ども像ではなく、きちんと残酷なこともするし、不機嫌にもなる。父親の指摘から、二人の距離感が少しぎこちなくなるのも、そのあとの少女の砂のお城を蹴飛ばしたり、鳥の羽をむしったりするやさぐれ方もよかった。思春期一歩手前を切り取ったのもよかった。言葉を交わすことなく、二人の笑顔で締めたのも綺麗。男女の成長は、一歩男の子が遅れて子どもの振る舞いをすることで円滑に進んでいるのかもしれない。男の子のお姉ちゃんと妹を対比として出すことで、中間の年齢である主人公の存在が際立つのも上手い。
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