冒頭、妻に「ちゃんとして」と言われ
戸惑いを隠せない夫
ちゃんとしないと父親になれない?
ちゃんとしているのとしていない境界線
はどこ?
そもそも「ちゃんとして」って曖昧で
都合の良い言葉だなとも思う
この言葉が鑑賞中ず〜っと頭から離れない
元夫も同じ気持ちだったのか「ちゃんとして」
への応えを探し続けるように見えた
200年以上の歴史を持つナマハゲは子供の
健やかな成長を願う民族行事だと思いますが
急速に衰退しているようです
劇中にも在りましたが訪問を拒否する家庭も
増えているのかもしれません
子供への対応が時代にそぐわないのが拒否する
理由の一つだとするなら、冒頭の妻の言葉と
微妙にリンクしているようにも思えます
ラストは妻の言葉への応えだと思う
保育園で途方に暮れた元夫が「ちゃんとする」
唯一の道はあれしかないのかとも
壮絶なエンディングです
今年、太賀主演映画3本公開されました
どれも素晴らしい、相変わらず素晴らしいです
何年も前から変わらない力の抜け方と感情表現
の巧みさは才能と言う他有りません
叫ぶことなく感情をキチンと伝える才能の
タイトルはダブル・ミーニングかもしれない
元夫の叫びを聞いてたらふいに浮かびました