YAZ

エドワールとキャロリーヌのYAZのレビュー・感想・評価

エドワールとキャロリーヌ(1951年製作の映画)
4.1
ジャック・ベッケルの観る
またまた観るです

パリ下町舞台にした若夫婦の
一騒動を軽いタッチで描いた
ラブコメだと思ってたのに

庶民家庭で育った売れないピアニストの
エドワールと上流階級で育ち実家裕福な
キャロリーヌ。妻のオジ主催のホーム
パーティ出席の大事な日に些細な事から
喧嘩。夫は一人でパーティへと

ベッケルの下町三部作の二作目
幸福感溢ると記憶してたはずがそれだけ
でもなさそう。
育ちからの価値観というか人としての在
り方に違いがある夫婦。幸福な表情見せ
る二人で終える明るい未来と思ってたが
そうかな?と少し思う

パーティにはオジの友人である長年連れ
添った強者夫婦がゾロソロ。互いに恋愛
の自由を認めつつも夫婦である事を放棄
する気持ちも全く無い。こういうの大人
と呼ぶべきなのか悩む所ですがまぁそん
な人達がゾロゾロ居るパーティでアドバ
イス受けるエドワール

キャロリーヌは育ちからか我が強い女性
で一瞬の可愛さで(実際可愛い)ごまかそ
うとする所あり強者夫婦の資質有ると。
エドワールは実直な男だけに資質がある
かはかなり疑問

かなり時間割いてる強者夫婦。若夫婦の
対極に置いてる感じで妙に記憶に残り
幸せな表情で終える二人の後ろに黒いモ
ノがチラチラと。多くのベッケル映画に
感じる心地良さとは違う印象です

ベッケルは脚本書く人ですけど本作は書
いてないのが関係あったりするのかなと
も思う
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