にく

パーム・スプリングスのにくのレビュー・感想・評価

パーム・スプリングス(2020年製作の映画)
3.0
M・バーバコウ『パーム・スプリングス』(21)。火中の栗を拾いに行った「ループもの」。コメディとしては弓矢シーンをこそループさせて欲しかった。ついでに複製芸術としての映画自体がループ装置だということへの自覚もあればなぁ。結局これは先日の『トムとジェリー』同様、結婚式のやり直し譚だ。
 映画の中の結婚式が何を体現しているのかというのは映画史的に面白いテーマだが、正(男)×反(女)=合(結婚=和合、和解、ハッピーエンディング)の図式に留まらない展開が期待される。本作はゴタゴタしている様で白人ヘテロカップルの結婚を肯定する所に留まった。『トムと~』の女性はインド系だったな。
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