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パーム・スプリングスのminamiのレビュー・感想・評価

パーム・スプリングス(2020年製作の映画)
1.5
話題になっていたからまぁ観ておくか、という気持ちで鑑賞したのだけど、まぁはまらなかったな。

Huluオリジナルのタイムリープものということで、どうしても先に観たAmazonオリジナルのタイムリープ映画『明日への地図を探して』と比較してしまうのだけど、私は後者の方が主人公2人の魅力を感じられて好きだった。
まず男性主人公ナイルズが性に合わん。
映画館での上映時もやたら「バカンス推し」していたけれど、バカンス感があれば貞操観念ガバガバでもいいってわけじゃない。

いろんな人とやりすぎだし、その回数を考えると少なくとも1000日以上はタイムリープし続けていることになるけど、え?その間になんとか脱出しようと挑戦したりしなかったの?
努力もせず(もしかしたら最初のうちは試みたのかもしれないけれど、映画で描かれている中では努力など欠片も見えなかった)毎日性的好奇心を満たすだけ、しかも相手は毎日その記憶がリセットされるからその行為は無責任そのもの。

咄嗟に噴き出た感情をそのまま発するなら「なにそれ、気持ち悪…」。
嫌悪感がすごい。
そう思わせる映画を作った制作陣にも辟易する。

とはいえ女性主人公サラも魅力的というわけではない。
自分の罪に後悔しているのは伝わったけど、それまでに踏みとどまらなかったんだなーと思うと、だらしなさは自覚しているとおりだよね。
でも、そんな「今日」を繰り返す世界から、そして自分からも脱しようと自ら動いて実現させるところはぐっときた。

ナイルズは結局最終的にそんな彼女の努力に便乗するだけなんだよなー。
自分はなにもせずに。
ふーん…、やっぱり感情移入できる点がひとつもないね。
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