りっく

40歳の解釈: ラダの場合のりっくのレビュー・感想・評価

40歳の解釈: ラダの場合(2020年製作の映画)
3.8
自分をモデルにした40歳の黒人女性脚本家を自身で演じるという自作自演の本作は、
白人を感動させるという需要に応えるためにしか必要とされず貧困ポルノを書くことで魂を売る一方で、自分の立場を自虐的に露にするラップによって魂を回復するひとりの女性を、時に痛々しく、時に生々しく描いた一作。

モノクロで映し出されるニューヨークの街並みは、どこかジャームッシュのようなアンダーグラウンドなオフビート感も醸し出す一方で、スパイクリーのようなパワーも感じさせる絶妙なバランスも見事。
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