りっく

ショーイング・アップのりっくのレビュー・感想・評価

ショーイング・アップ(2022年製作の映画)
3.6
芸術家の女性が個展を開くまでの日常を淡々と描いた本作は、その日に至るまでのプレッシャーや焦燥感、無から芸術作品という価値を持った実体を持つものを生み出す不安定で不確実な作業を見つめてみせる。

その中で突如飛び込んでくる怪我をしたハトという招かれざる客が、いつしか彼女の心の拠り所となり、固定化された視野の狭い世界から外界へと彼女を飛び出させ、新たな関係を築いていく些細でささやかな解放に胸がすっとする。
りっく

りっく