りっく

ぼくの伯父さんの休暇のりっくのレビュー・感想・評価

ぼくの伯父さんの休暇(1952年製作の映画)
3.4
嵐のようなドタバタ劇ではなく、夏の浜辺に吹くそよ風のような心地よさが全編に漂う。ユロ氏というキャラクターがまるで無声映画のようなパントマイム芸で笑いを誘うが、それが決して下品ではないのがいい。

音の使い方や乗り物や動物を利用したギャグをスケッチのように積み重ねていくスタイルで、物語という物語が存在しないのに面食らうが、画面に消印が押されて絵葉書のようになるラストカットまで、とにかく洒落が効いている。
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