ノラネコの呑んで観るシネマ

事故物件 恐い間取りのノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

事故物件 恐い間取り(2020年製作の映画)
2.9
事故物件に住むことを、仕事にしてる芸人さんがいるらしい。
一応彼の住んだ部屋で起こった実話の映画化という触れ込みで、亀梨和也演じる芸人と元相方、彼らのファンだった霊感娘が恐怖体験する。
四件の事故物件のエピソードが並べられている、再現ドラマみたいな作り。
霊感娘はどっかで見たことあると思ったら、「僕の好きな女の子」じゃんか。
最初の三軒のエピソードは、特にオチがあるわけじゃないけど、それがむしろリアリティになっていたが、四軒目が明らかに盛り過ぎ。
ここだけ表現手法も含めて、全然違う映画になっちゃってる。
クライマックスはもはやギャグ。
そもそも、劇映画がやりたいのか、ドキュメントドラマがやりたいのか、作品のコンセプトが中途半端過ぎる。
恐い物件から始まるフィクションとしては「残穢」に遠く及ばないし、実話を売りにするならまだ芸人本人がやった方がリアルになったんじゃないの。