初老のニナとマド（マドレーヌ）はアパートの最上階の向かい同士に暮らす20年来の恋人だが、その関係は公言していない。二人は思い出の地ローマに移住を計画していてマドは部屋を売り資金にしようとする。自分の誕生日祝いに来る子供たちにニナとのことやローマ移住のことを話そうと決めていたが出来ないマド。ニナに話したと報告するが嘘がバレる。もう何度も打ち明けると言うも出来ず仕舞いのマドにニナは怒りをぶつける。ニナがマドの部屋に帰ると.....。
▶︎ありがちなストーリー展開を初老の同性愛の女性にさせただけで、初老の恋愛、同性愛、二人を襲った悲劇のどれについても中途半端にしか描いていなく不完全燃焼だった。
音楽の力を得たラストシーンに心は安らぐがこれも予定調和。ストーリーと繋がらないシーンも幾つか見られモヤモヤした。映像の力も足りない様に思える。
チャーミングな主演二人の大人のドラマを全面に出せたのは奥深かった。
