レジェンド呼子

ポゼッサーのレジェンド呼子のレビュー・感想・評価

ポゼッサー(2020年製作の映画)
3.6
🌜三🧑三🌛

脳を操って人を暗殺する工作員の話。生々しく猟奇的な殺害描写と、ポスターにも描かれている"抜け殻"のデザインが印象的なカルト的SFノワール。久々の18禁映画でした。

多少ややこしくて中弛みもあったけど、「カルト映画だな〜」ってノリで観てたから全然気にならなかったし、この映画に求めていたものは見ることができたから満足(ややこしいのは自分の理解力不足なだけかもだけど)。

それにしても殺害描写がキツすぎる(褒め言葉)。18禁なりの覚悟はしていたつもりだけど、何度も何度も胸にナイフを突き立てたり、目をくり抜いたりするシーンがあまりにも生々しくて結構悶えた。やはりどんなに精巧なCG技術も、特殊造形には敵わないのかもしれないなぁ。ニセモノだと分かってるつもりでも、脳が「本物だ!」と勘違いしてしまう。

対象に意識をうつす時の、身体を溶かして再構築していくシーンがめっちゃカッコよかった。普通CGでそれらしい演出をしたくなっちゃうところだけど、絶対それに頼るものかという監督の信念が感じられる。これからもその信念を貫いていってほしい。

VRでWebカメラ越しにベッドルームのカーテン盗撮する仕事はちょっと面白かった。