“もう、うんざりなんだ。”
海外で鑑賞。仕事がストレス、隣人がうるさい、誕生日を祝われない、親と絶妙な気まずさがある、ATMが壊れたのに銀行に問い合わせろと言われる、本人確認書類がないと手続きできない、バスを逃す…そんな小さなイライラが積み重なった日をベン・ウィショーの怪演で描く。
サージとは“波打ち”のような意味。ブレブレのカメラと共に街を駆け巡るようにジョセフが狂っていく様がリアルで、誰しも心の中にあるイライラとその発散を体現してくれるかのよう。社会のルールや常識に縛られて生きている。それを破った時、側から見たら“非常識”な行動も本人目線だと“快感”なのかもしれない。