重たい映画。
今まで見た胸糞映画の中で一番血の量がなかった。ほんとにお茶碗1杯分くらい。けど、かなり胸糞でグロい映画を見た時みたいに心が痛くなる映画だった。
依存とか生まれた環境とかの自分では制御できないことの悔しい気持ちがどうしようもなかった。かといって周りの人間が簡単にどうこうできる問題でもない、この手のやりようのないもどかしさが心苦しかった。
最後の取り調べシーンでは映画の全てのシーンがフラッシュバックしてきて、腑に落ちないけど理解出来る部分が気持ち悪かった。
あと、周平くんの幼少期時代と少年時代でキャストが変わるんだけど、すごくナチュラルで2人の演技力はすごく見やすかった。幼少期の口数が少なく自ら意見のいえない感じの母への服従と少年になって口答えすることの恐怖や面倒さからの服従の演技が素晴らしかった。これが最後のメインシーンの動機に繋がる。
