貧乏家族奮闘映画。
展開のリズムも良くて予想できないハラハラ感がたまらなかった。社会的な格差のリアルを映画で伝えようとした感じ。個人的に印象的なシーンは、金持ち家族の家から見つからないように逃げるシーン。帰り道はしつこいくらいの下り坂、しかもその日は大雨で水の流れが更に下へ下へと導いてく感じが好きだった。社会的な格差の上下を可視化してる感じ。社会的な格差っていうのは、時に浮かれられるくらいには成れるがいつか後戻り、どう足掻いても貧乏人は貧乏人で社会的に下から上へは這い上がることは難しい今の社会を比喩しているように感じた。何処までもつきまとってくる半地下の匂いもまた、取ろうにも取れない社会的イメージなのかもしれない。
