ゆき

MOTHER マザーのゆきのレビュー・感想・評価

MOTHER マザー(2020年製作の映画)
3.4
透明人間

「親の勝手」は通じない。
女としてしか生きられない母。唯一自分を求めてくれる存在は母だけなのだから共依存するしかない、世の中が孤立させたのだから。
あの環境で育って妹に愛情を向けられるのってすごいことだと思う。
「何様」といつまでも上目線でいる彼女は、ギャグみたいな江戸っ子節でまくし立てることしか知らない。欺いて裏切って、逃げ出すことの繰り返し。
長澤まさみでも腰回りには肉がつくし、下着次第で乳の位置は下がる。
現実と対峙しながら生きてる人への冒涜にも感じる時間でした。
逃げるために使う言葉と行動が合致するから面白い。
豪華な俳優の並びだったけど、幼い周平の役を演じた子を称えたい。
子供にはライフラインの重要さを教えよう、市役所勤めさんよ。

***
幼い息子を抱えながら、働かずその日暮らしの母親。親族にも見放され、当てのない親子が彷徨う時間紡ぐ。
ゆき

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