役者ではなく素人老人をスパイに仕立て、老人ホームに潜入させ「ミッション」を遂行する様子をカメラで追うというチリ産ドキュメンタリ。
ミッションは本物ということだが、カメラ班が堂々と老人ホーム内で撮影をしているので、やらせのようなものなのだろう。
老人スパイのミッション遂行場面の他に、入居老女たちにもてもての場面や、お涙場面もあるなど趣向を凝らしていても、ドッキリカメラを見せられているような不愉快さが終始付きまとう。
おそらくほとんどの老人たちは映画の作り手のよこしまな商業的思惑は知らされずに被写体となっていただろうから。
あまり肯定したくない作品だが、老女たちが可愛いと感じる瞬間もあったのが救いだった。可哀想と感じる場面もあったけれど・・